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生ネコバニーの冒険 ACT17

ゲスト - 中島桃果子

モロゾフというフクロウと暮らす占い師江古田。キャリーに相談があると訪ねられ

2012年2月24日生放送のアーカイブ

中島桃果子 / なかじまもかこ
1979年4月1日 生 / 滋賀県出身 / 小説家
毛皮のマリーズと自由劇場、そして園子温に心酔する日本の小説家。ときどき女優。
昼寝中の劇団「モカティーナ夫人」と、Girls Art Project「Artistic Pantie」を主宰。
中島桃果子オフィシャルブログ『モカティーナの「愛とあたしの中の綻びよ永遠に☆」』

今回の即興劇設定

とある映画会社のオフィス。パートタイマー鶴海と占い師江古田キャリー。

山口監督から 中島桃果子への役柄指定

江古田キャリー(えこだきゃりー) / 年齢不詳 / 女

※この江古田キャリーというキャラクターは中島桃果子さん自身の持ち込みキャラであり、人物設定は中島さんから送られてきた設定をベースに、プロデューサー山口が追加・補足し、作り上げたものです。

普段は山根厚生科学研究所という謎の施設で働いている。所長に研究所の一室を与えられ、「江古田キャリーとモロゾフ」という占いの店をやっている。モロゾフというフクロウと会話し、人とは基本的に目を合わさず、うまく話せなくて、どもったような話し方をしたりする。エディットピアフの歌をよく口ずさんでいる。

かつてはもっと明朗で無邪気な人間だったがある事件が江古田キャリーを変える。江古田キャリーには昔愛した男がただひとりいた。もともと変わったところのある江古田キャリーにとって唯一の理解者であり、信じ合え固い絆で結ばれている恋人のはずだった。

あるとき江古田キャリーは他人にはめられてその恋人の裏切りものにされる。それは誤解であったが彼は江古田キャリー本人に事実を確認することなく丸呑みにして彼女のもとを離れた。彼女ははめられた行為もさながら、彼が自分を信じてくれずにだまって去ったことに深く傷ついた。以来人間不信におちいっている。

モロゾフは江古田キャリーのきぼうのすべて。それ以外は江古田キャリーのぜつぼうのすべて。モロゾフとのやりとりに江古田キャリーはかつての恋人の存在とその日々を重ねているがそれは潜在的な行為であって彼女自身はそのことに気がついていない。

また去った彼を憎みながらも、誤解を解きたいという思いのなか生きていて、いつかあったら「あのときのあれはちがうの」と言いたくて「あのときのあれはちがうの」という言葉の練習をしている。人間不信ではあるが彼をどこか捜して辿りつきたいと思っているのでひきこもりはせず、人と会うことを選んでいる。

鶴海英子(つるみひでこ)は同じ山根厚生科学研究所で働いている同僚である。友人が極端に少ない江古田だが、鶴海とは何かウマが合うらしく半年ほど前から、たまに会って話をする仲だ。一度だけ一緒に食事に行ったこともある。ただ鶴海の数式を突然書きなぐる癖は苦手である。数式を書く鶴海の頭から何か強烈なエネルギーが発せられているようで、ひどい頭痛に襲われる。

今日は少し相談したいことがあって、鶴海に会おうとしたのだが、研究所内に見当たらないので電話をかけてみると何故か「映画の会社にいて事情で動けないけど、暇だから来ればいい」と言われる。

シチュエーションは四谷のとある映画会社という設定です。エチュードスタート時は部屋の外で待機してスタート10秒後くらいに鶴海に電話をかけてください。

山口監督から 阿部恍沙穂への役柄指定

鶴海英子(つるみひでこ) / 36歳 / 女

滋賀県出身。30歳の夫と3歳の息子がいる。夫は売れない詩人。

基本文系だが、何故か独自の数式によっていろんな事象の答えを解き明かすというとんでもない特技を持つ。数式自体は数学的に全くでたらめなのだが何故か正解が導きだされるため周囲の人間からは不気味がられる。この特技を本人は特技だと思っておらず、自分の頭の中の考えを整理する為の儀式と捉えている。

何か難しい問題に直面すると、そのあたりにある紙等に辺り構わず数式を書きなぐり、解答を導きだす。この儀式を度々人前で突然行うため、小学校の頃からあだ名は「数学イタコ」。大きな音に敏感で、周囲で大きな音がするとストレスでさらに計算速度に拍車がかかる。

普段は山根厚生科学研究所という謎の施設で働いている。今日は山根所長に頼まれて、この映画配給会社の奥井社長に届け物をしにやってきた。この会社は研究所から数分のところにある会社で、奥井社長は山根所長の古くからの友人らしい。

届けにきたモノは一枚のDVD。しかし奥井社長は急用が入ったらしく、DVDを受け取らずに初対面の鶴海に「ちょ、ちょっと留守番してて、すぐ戻るから」と言い残して、大慌てで出かけて行ってしまった。山根所長の友人なので同じく相当な変わり者なのだろう。山根所長はサルバドール・ダリみたいなおじさんです。

と、そこに占い師の江古田キャリーから電話がかかってくる。相談したいことがあるんだが、会えないかという用件だ。一人で留守番も心細いのでここに呼ぶことにした。

江古田キャリーは同じ山根厚生科学研究所で働いている同僚である。所長に研究所の一室を与えられ、「江古田キャリーとモロゾフ」という占いの店をやっている。友人が少ない鶴海だが、江古田とは何かウマが合うらしく半年ほど前から、たまに会って話をする仲だ。一度だけ一緒に食事に行ったこともある。

シチュエーションは四谷のとある映画会社という設定です。エチュードスタート時は部屋の中で待機してスタートしてください。スタート10秒後くらいに江古田から電話がかかってくる設定でお願いします。

練習編 生ネコバニーの散歩